どこの場所でビジネスをするのか【生涯資産を生みだす方程式】No.1038
どこの場所でビジネスをするのか
わたくしがコーチングを始めた頃、
まだ世の中にはコーチという人は
ほとんど存在しませんでした。
なので、勉強を始めてから
実践で学んだ方がいいと聞いて
クライアントさんを探すと、
まず聞かれるのは、
「コーチングってなに?」
という質問でした。
しかしものの2、3年すると
世の中には
「◯◯コーチ」
という人が溢れかえっていて
もはや、コーチが何かよりも
コーチの質を問う声が聞こえる
ようになっていました。
そのあと、通信講座で
「メンタル心理カウンセラー」
という資格も取ってみましたが、
今やカウンセラーも星の数ほど
存在しています。
こういう状態をビジネス的には、
「レッドオーシャン(=血の海)」
と表現します。
あまりにも競合が多く、
その中から自分を選んでもらうのが
非常に困難な状態であり、
価格競争にも巻き込まれます。
しかし逆に競合が少ない状態は
「ブルー・オーシャン」
という言葉で表現します。
イメージするからに、青々とした
気持ちのよい海のイメージ。
もともと競合が少ないですから、
自分を見つけて、選んでもらう
のはさほど難しくありません。
ところが驚くことに、
ビジネスを始める人のうち、
自分が参入しようとしている
分野や場所が、
「レッド・オーシャン」
なのか、
「ブルー・オーシャン」
なのかすら、事前に調べていない
人の割合が意外と多いのです。
たとえばお店をやる場合に、
半径1km以内に競合する同業者が
複数存在するならば、明らかに
その場所は止めた方がいいですね。
あるいは、これからコーチングを
ビジネスにしようと思うのであれば
他のコーチとの明確な違いを
誰にでも分かるように打ち出して
いかなければなりません。
それをせずにスタートしてしまう
人があまりに多いので、ビジネスが
どんどん厳しくなっていくのは
当たり前ですよね。
飲食店を例に取るならば、
単なるイタリアンレストランなら
掃いて捨てるほどあるのが
今の日本ですよね。
だとしたら、イタリアンの中で
そのお店でしか食べられないもの。
あるいは1品目にこだわるとか。
わたくしの地元、新潟に良い例が…
ミートソースさとう
http://gata21.jp/archives/5671089.html
ここはミートソースのスパゲッティ
のみで営業しているお店です。
基本、メニューは太麺か細麺しか
ないという潔さ。
あとはトッピングを何にするかだけ。
これぐらい絞りこむと、
実質的に競合がいなくなります。
食材の仕入れもロスも少ないし、
経営的に見ても効率よいでしょうね。
物理的な場所と業種的な場所。
ポジションをどこに取るか。
これはビジネスの規模の大小に
関わらず、かなり重要な課題です。
ぜひ頭に入れておいて下さいね。