「人間に絶望しました…」【生涯資産を生みだす方程式】No.1119
「人間に絶望しました…」
8時前の新幹線に乗ると、
10時半過ぎには渋谷に着きます。
昨日は大学に籍を置きながら、
法人のコンサルティングを含む
複数の事業を手がけるTくん(24歳)
に依頼を受けて、対談しました。
Tくんとは、Facebook上で
知り合っただけで、面識はなかった
のですが、彼がわたくしに興味を
持ってくれたのと、
わたくしが、デキる若者が大好物
なので、嗜好が一致したという感じで
楽しい対談になりました。
話題は多岐に及びましたが、
その中で彼が、
「最近、人間に絶望したんですよね」
と言い出して、驚いて理由を聞くと
「相談されて、アドバイスするのに
全然、行動しないんですよ」
と言うのです。
もちろん彼も、いわゆる
「3つのNOT」
つまり、人は
・読まない:Not Read
・信じない:Not Believe
・行動しない:Not Act
について知っていますので、
相談に乗っても、人はなかなか
行動を起こさないことは理解して
います。
しかしそれにしても酷すぎると(笑)
この「行動しない」問題は
人の相談に乗ることを仕事、あるいは
ミッションとしている人には永遠の
課題のひとつであり、もちろん
わたくしにも共通しています。
なので、彼にわたくしの見解を
こう伝えました。
「知っていると思うけど、
”成功は人間にとって最大の恐怖”
と言われているからね」
つまり、人は変化したい、と
言いながら、ホメオスタシス(恒常性)
の働きにより、変化よりも安定を
求める生きものだということです。
だから変化に魅力を感じながらも
正反対の反応をしてしまう、という
矛盾した行動に出るのです。
相当、深く切羽詰った状況でも
もう通用しないことを理解しても
過去の成功体験が手放せずに
どんどんダメになっていく人を
たくさん見てきました。
この変化の速い時代においては
「変えてはいけないもの」
と
「変えなくてはいけないもの」
を明確に意識しながら、
その握りしめている手を開いて
いつでも新しいものを掴める勇気が
必要とされています。
そんなことは賢いTくんには
お見通しだったのですが、
2人はそんな会話を交わしながら、
親子ほどの年齢の差を意識せずに
「今度、何か一緒にやりたいですね」
と言い交わして、別れを告げました。
これは口約束で終わらない。
そんな予感のする出会いでした。
==== 今日の質問 ======
今、手放したいと思うことは何?
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