「隣の芝生はいつも青い」問題【生涯資産を生みだす方程式】No.1275
「隣の芝生はいつも青い」問題
昨日は久しぶりに
大師匠の勉強会に出席してきました。
大師匠は82歳。
現役時代は日本の流通業界では
名を知られた人でした。
全国チェーンのスーパーの
店舗開発の中で、地方の商店経営者
を勉強会でまとめて合併会社を作る
というのが本業でした。
つまり経験、知識はもちろん、
小なりといえども経営者の方たちが
一目も二目も置くような人柄です。
日本の戦後復興から高度成長期を
体現してきた人物。
ひとりから2700億円以上の
流通グループを作った人です。
また、もうひとつの顔は
聖書・仏典の研究家と呼ばれるほど
人間哲学に造詣が深い方です。
しかしこの方のユニークな点は
いわゆる「非常識」「逆」と思える
視点があり、おかげで目からウロコが
落ちる気づきをたくさん得ました。
その気付きから学んだことが
今の自分の心の1丁目1番地になり
迷った時に戻る場所になっています。
心が揺れることは、生きている以上
なくなることはないと思います。
その時に戻る場所があるかどうか。
これからの時代、
それがあることはとても幸せなこと
だと思います。
そこで自分なりに得た知見を
皆さんと共有していけたらいいと
思っています。
これからも宜しくお願いします。
=================
このメルマガでも
何度となく取り上げていますが、
「隣の芝生が青く見える」
というメタファーがあります。
もっと具体的にいうと、
「友人知人が自分より立派に見える」
ということですね。
これは恐らく、自分でビジネスを
志すと、誰もが一度や二度は経験する
ことなのではないでしょうか。
別に誰かと比較しなければならない
理由はまったくないはずなのに、
気になる誰かが視界に入り、おまけに
自分よりうまく行っている気がする。
時として、その人はとても親しい人
だったり、あるいは逆に自分とは全く
相容れない考えの持ち主だったり。
そういう時、人は感情がもつれます。
分かっているのですが、理路整然と
考えることが辛くなります。
そして無力感に襲われて、
極端な場合、自分はもうダメなのでは
ないか、とさえ思うこともあります。
って、これだけ書けるということは
わたくしが何度となくそういう経験を
しているという証拠なわけですが…。
なぜ人はこういう気持ちになるのか、
ということを、心理学に詳しい人から
教えてもらったことがあります。
その原因とは、
「自分にも出来るはずだ、と
思っているのに、自分はやっていない
と知っているから」
というのが、いわゆる
「隣の芝生はいつも青く見える」
問題の本質なのだそうです。
むしろ
「自分にはとても無理」
と思うようなことがらならば、
実際、気にもならないでしょ、と言われ
考えてみれば本当にそうだ、と気づいた
わけです。
大師匠村上太賀治さんからは
たくさんのことを教えていただいて
来ましたが、その中のひとつに
「因果律」
という自然の原理原則があります。
「棚からぼた餅、ということわざが
あるが、お前はぼた餅を上げたのか?」
と聞かれたことがあります。
そんな質問は初めてだったので、
答えに窮しましたが、確かにそうだな、
と思いました。
上げていないぼた餅が落ちてくるはずが
ないと。
いくら自分には出来るはずだ、と
心で思っていても、実行していないのに
実績だけ出るはずがない。
そんなところで出口のない堂々巡りを
しているよりは、なすべきことをやった
方がはるかに解決は早いわけです。
実際、具体的に動き出すと、
不思議と心は落ち着きを取り戻します。
あとは、その結果が出るまで
行動を続けられるかどうか、でしょう。
仮に必要な行動量を満たしたとしても
望む結果が出るまでには、
「熟成期間」
が必要だということも、知っておく必要
があると思います。
ちょっと長くなったので、
今日はこのことには深入りしませんが、
簡単に言うならば、
「桃栗三年柿八年」
ということです。
収穫までにはそれなり時間が掛る。
それも織り込んだ覚悟が必要だ、と。
自分でビジネスを始めると
「隣の芝生は青く見える」
という問題は、ほとんどの人に起こると
思います。
その時に、この記事のことを
思い出していただければ幸いです。
==== 今日の質問 ======
今、嫉妬を感じる人は誰ですか?
=================